イブキ(月紡)

所属ハネノサト
年齢享年24歳

ハルの生みの母。アヤメの前にフタツハネを務めていた。

本人はすでに死去しており登場しないが、主にメイリルートでキーパーソンとして関わってくる

フタツハネとして自我を殺し、為すべきことを為してきたイブキ。

在任から4年目、膨大な貢物を手土産にやってきた桜国の国主と恋に落ちる。

だが、まもなく桜国が禁を破った、との噂が流れ、桜国関係者は里に出入り禁止に…。

実は、桜国の財に目がくらみ儀を許したにも関わらず、 柳国からのプレッシャーと、桜国主への嫉妬から、桜国を罠にはめたのは 当時のハネオサ(コウの先代)だった。

イブキは抗議として、フタツハネとしての任務をこなすことを一切拒否。 その制裁として里内で”隠翅”として幽閉されることに…。

イブキの”想い”を強制的ハネノサトに向けるための暁月紡の儀が 当時のハネオサにより何度も行なわれたが、 まもなくイブキの妊娠が判明する。

イブキは、当時のハネオサと取引。 ハルの出産を許可し、子の安全を保障すれば、 隠翅としての責のみならず、フタツハネのしての任務も全うする、と交渉。 子の命が保障されなければ、自らの命を絶ち、還り翅となると脅す。

コウやタイガの支えと桜国主の「告師」の能力行使による励ましで、イブキはハルを出産。 出産後の体調はあまり良くなく、フタツハネ再任し、激務を強いられたことや、 隠翅としての幽閉生活も継続され、暁月紡の儀の際に用いられる薬物の影響等から、 身体的にも限界となり、痣が全身に広がり乾燥した痣から黒い粉が落ちる”黒燐病”を発症。

ハルが3歳のときに死去した。

快活で美しく、意志が強く、能力も高いフタツハネ。

ツキノカミの寵愛も当然深かったため、彼女が羽化してからハネノサトや拝受各国の暮らしはかなり上向いた。

簡単に死を選ぶよりとにかく生きて、少しでも桜国のために吉兆供与することや、子供を育てることを選んだ。

イブキを大層気に入っていたツキノカミ。

元々ツキノカミにとっては暁月紡は「麻薬」のようなものであり、彼女の隠翅化は願ってもない展開だった。

だが期待と裏腹に、徐々に快を失ってゆくイブキに苛立ち、直接彼女にその理由を問いかける。

イブキは自らの立場を説明し、このままでは自分は死に、ツキノカミが快を得る手段はなくなる、とツキノカミを脅迫する。

何を望むか、と問われたイブキは、自らの出産の無事と、その赤子の養育役となるであろうコウとタイガへ特別な吉兆を与えるよう契約を迫る。

そしてその願いが叶えられるなら、ツキノカミが気づいていない『快の本質』を教えることを約束する。

交渉は成立。

イブキはツキノカミに生きてゆくには愛情のもたらす精神的な快が必要だと説き、ハルが生まれたことでその『快』を証明する。

だが、暴力的に続けられる暁月紡によりやがて心と身体は限界を迎える。

彼女の解放を決意したツキノカミは黒燐病を発症させた。

ハル(月紡)

息子。彼が物心つく前に自らの命が尽きる。

タイガ(月紡)

弟のようにかわいがっていた。後に幼いハルを託すことに。

コウ(月紡)

弟のようにかわいがっていた。暁月紡後、自分以上に何か思い詰めている様子の彼を心配。

先代桜国国主

メイリの父。イブキが最も心を許した男性。
初めての直会においては敵対関係。だが交渉を重ねるうち、互いに強い信頼関係を結ぶに至る。
彼と月紡の儀を執り行う。
ハネノサトを強制退去させられた後も、告師の能を用いて彼女を励ましていた。
ハルの父である可能性もある(不確定)。

先代ハネオサ

コウの先代。ハネオサという役目を逸脱しイブキに執着し、本来の意味合いなく半ば制裁としての暁月紡を続けた。
イブキにとっては無能なハネオサ。
里への還り翅にならないよう、彼への憎悪を押し殺さねばならないことは彼女にとって二重苦となった。