ハネノサト

辺境にあり、大規模な耕作は困難な土地。 食料・生活物資は常に不足している。 唯一、玉・金の加工技術が交易の元となっているが豊富な鉱山を有しているわけではない。 それでも周辺国から重要視されているのは

  • 『フタツハネ』という能力者が供与する『吉兆』が信じられていること
  • 要人が会す中立域であり、外交・会談の要地となっていること

この2 点によるものである。

吉兆(=瑞兆)供与能力の存在は歴史が証明している。 フタツハネ不在期間には天候不順、飢饉、疫病が非常に発生しやすい。 そして、それらはフタツハネ出現によりほとんど沈静化してきた。 そのような統計から、古くから民間信仰が続いている。 また、翅里内においてはヒトツハネの中で、フタツハネのもつ吉兆量を視ることができる者(翅視)は多く、中でもその能力の長けた者(スズもその一人)は、国や1個人のもつ吉兆量をも視ることが出来る。 その吉兆量と各国の情勢変化はリンクすることを体験しており、能力の存在は共通の意識として長い間共有されている。

  • 能力を利用しようとする権力者に侵略される。脅される。絶滅させられる
  • 能力者の不在期=収入減
  • 血縁が濃くなりすぎる問題(迎賓の儀を通じ、他国の血を入れることで解決)
  • 訪問中の重要人物を狙ったテロに巻き込まれる。(鑑札・審査による入里制限、帯刀禁止)
  • 訪問者同士のイザコザに巻き込まれる(拝受国会議による監視、自助努力)
  • 能力者の流出(能力者は里外へ出ることが禁止されている)

神話期

天が荒れ、病で皆倒れたとき、一人の女に翅が生え その女が祈ると病が治まった 女は王の下へ召され、子を産んだ

占有期(600年以上前)

翅の血を有する大国・賀(カ)国が存在。一定の繁栄。 翅の血を欲しがる他国と戦もあったが、敗北することなく占有は続けられた。 賀国の伝承に「数百年の後、リュウノカミがフタツハネを知った」とあり、後の柳国へと伝わっている。

没落・逃走期

フタツハネ不在期に賀国が没落。 ハネの血を引く一族が辺境へ逃走。現在の翅里の地で暮らし始める。 この時一族のうちの一部が逃走時にはぐれる。

戦国期

各国の領土・覇権争いが過激に。 翅の歴史は一旦『国家』とは切り離される。

統一・安定期(300 年前)

諸国は再び瑞(ズイ)国に集権される形に。戦は減り、一旦安定へ。 役人により翅里の存在が瑞国の中央へ報告される。 検討の末、瑞国の繁栄を祈ることを条件に現状維持を認められる。 このときフタツハネが中央へ召還されなかったのは、 辺境国らの火種とならないよう、徹底した秘密管理が定められた為。 翅里に関する情報は『ハネコト役』という職が設けられ厳重に管理された。 桜領内に潜伏していたハネの部族はハネノサトとは合流せず、極秘裏に血を育み始める。

分裂・混乱期(200 年前)

フタツハネ不在期に、飢饉や疫病発生。徴税などで不満のあった周辺諸国が独立。 瑞国の中央もクーデターで分裂。戦国期ほど激烈ではないが、戦のたえない期間に突入。 中央分裂の際、翅に関する情報は徐々に流出。 だが、当のフタツハネが不在であり、加えて各国の内政は混乱しており、翅里などに構っていられない国が多かった。 始めは瑞国中央の流れをもつ柳国が翅里を所有する形だったが、支配力の弱まりをみたハネオサらがフタツハネが再発現した際、強く交渉に出て、自治権を獲得。 このときから翅里自らが吉兆供与能力を交渉に使って周辺国家と取引するようになる。

均衡期(130 年前)

国同士の勢力図がはっきりしてきて小康状態となる。 フタツハネは短期間現れては消えることが続く。 内政の落ち着いてきた国や、定期的に飢饉に見舞われる国などが翅里に目をつけ、貢物と引き換えに吉兆を求め始める。 翅里はあえて複数国との交渉を持ち、互いの国家に牽制させて自らの里への侵攻・介入を阻むよう画策。現在の立場を確立する。 次第に翅里は各国の要人が通い集まる中立地域の様を呈し、第三者として各国らの外交交渉の場を提供するようになる。

現在

およそ100年ほどの均衡期が続いた後、20数年に渡る長期の能力者不在期到来。 各地で疫病飢饉発生。世界的に疲弊。集落への支援減。(柳国から最低限の食糧支援) ようやく能力者イブキ出現。3年ほどで吉兆増。疫病は沈静化し、ハネノサトへの訪問国も少しずつ増え始める。